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*カラーガードとは

 元々のカラーガードの意味は、カラー(国旗・軍旗)をガード(守る)という意味があり、軍隊の先頭に立って行進する旗手だった。ライフルとセイバーをもって行進したのがカラーガードの始まりといわれている。

*主具

 ・フラッグ…旗のこと。旗の長さは各団体によって違う。ポールの端に重りを入れて回しやすくする。基本的にカラーガードはこれをまわして演技します布などの薄い素材を用いて、ポールの先端に付けて回したり空中に投げたりする。

 ・ライフル…銃のこと。

 ・セイバー(サーベル)…アメリカで使用されているセイバー(サーベル)は、日本では           模造刀に該当することから銃刀法の規制対象となり使用が規制されたこともあったが、現在  はアルミ製に限り使用が許可されている。

*国ごとのカラーガードの違い

 アメリカでは国旗・州旗・団体旗(法執行機関や軍)の三旗の旗手1人ずつと、護衛の小銃手2名の5人編成であることが多いが、日本ではマーチングバンドの多くが学校教育の一環である部活動として行われていることから、武器に由来する手具の導入には消極的で、フラッグを中心とした演技が主流になっている。

*Jazz Run(ジャズラン)

遠くのポイントに移動するための走る動きを表す。常につま先から着地する。カラーガードも使う。

*Follow The Leader(フォローザリーダー)

先頭(リーダー)の後を追う(フォローする)。例えば、リーダーがS字に進めばその後に続くメンバーもS字動く。

*Line(ライン)

複数のメンバーからなる、線(ライン)を表す。横・縦・ななめ・曲線などの線を指す。

*Drill(ドリル)

マーチングを表す。繰り返し訓練するという点からドリルと呼ばれている。ただし、前進するのみのパレードはドリルとは呼ばれない。ステージ上で行われる小規模なステージドリル、体育間やドームなどのフロアで行われるフロアドリル、屋外で行われるフィールドドリルがある。

*Interval(インターバル)

横の間隔を表す。

*Distance(ディスタンス)

縦の間隔を表す。

*Center(センター)

演奏演技をするスペースの中心を表す。体育館やドームで行われるマーチングでは30m×30mのスペースの中心で、一番大きいテープが目印となっている。

*Point(ポイント)

テープを十字型に貼った目印を表す。基本的には5m間隔。

*Run Through(ランスルー)

ショーを最初から最後まで通して行うことを表す。練習の最後に行われることが多い。

*バトンとは

 バトンの棒をシャフト、両端のおもりの大きい方をボール、小さい方をティップと呼ぶ。

チアリーディング&チアダンス、バレエ、新体操、バトンを組み合わせた競技のことである。

 技法は、大きく次の3種類に分かれる。この3つを専門用語で3モードという。日本でのバトンの技の名称は、ほとんどが外来語である。

 ・エーリアル …バトンを空中に投げる動作のこと。

 ・ロール … バトンを手で持たずに身体を転がす動作のこと。

 ・コンタクトマテリアル … バトンを手や指で回転させる動作のこと。コンタクトと略される場合がある。

これらの組み合わせで技法は何種類にも分けられる。

 また、バトントワリングでは側転、転回、イリュージョンなどの技も求められる。

*バトンの起源

 バトンをさまざまに回転させたり、投げ上げたりする起源として、アラビアやタイの祭り事に、銃、棒、ナイフやたいまつなどを持った踊りなどが挙げられる。また、スイスでは遠くの山から山へメッセージを送る手段として「旗」が用いられ、その美しい旗が後にパレードやお祭りなどを飾るようになり、パレードでバトンや旗を投げ上げたりするようになった。これらのことから、アメリカ合衆国で誕生したバトントワリングの起源といわれている。